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シアトル日記その3

米国での出張で感じるのは言葉の壁で,コミュニケーション障害を痛感するのですが,同行の人もいたことや近藤さんも一緒だったので,理解がずいぶん助けられました。

近藤さんのブログにいろいろと書いて下さったので,なるべくならば重ならない自分自身の気になった点を書きたいと思います。

日本の特別支援教育との違いというとやはりIEPと個別の指導計画,個別の教育支援計画があげられ,前記のものは法的拘束力があったり,予算の執行に関わってくるという事があります。

しかし,なんといっても多くの人がIEPを作るに当たって,関わっていることやこれを元に支援の方法や環境整備,教材などが整備されていることが大きいなぁと感じます。

日本の個別の指導計画や教育支援計画の場合,よく言われるのはツールとして活用しようという話になります。

はるえ先生がブログで「金庫にしまっていてはしょうがない」といったことを書いていて,それはそれでもっともだなぁと思うのですが,やはり多くの人がそれを元に了解をして実行できるための書類があるといいと思うのです。

たとえばデジタル教科書を給付するという場合にも米国ではIEPの無い子どもは手に入れることができません。

(IEPで規定しているわけではなかったようです。詳しくはこちらを 2010/10/30追記)

日本の場合にどういった子どもがデジタル教科書を手に入れるかは,今のところ「障害がある」と申し出れば手に入れられます。

これは,ある意味良い部分もあるのでしょうけど,根拠に基づいて手に入れられるわけではなく,特別なことがあまり認められない日本の状況では周りからもいろいろいわれてしまうし,使いづらい状況があります。

最近話題になっている大学入試の配慮の問題についても,どういったことが配慮されるのかを規定するものがないのが現状です。個別の子どもの困難をある程度共通化し,多くの人が納得いくように書類などの形に残すためには日本版のIEPのようなものの中で,デジタル教科書の給付や試験での合理的な配慮,AT機器の適用なども考えるべきではないかと思いました。

ただ,これも後から近藤さんと話したことなのですが,すべてが法律でがちがちになっているわけではなく,“it depends”と彼らはよく言っていたのですが,個々の状況によって柔軟に対応しています。

日本の場合には,法律でいったん決まってしまうと,それ以上にはやれないといった縛りが強く働いてしまって,いろいろなことがうまくいかなくなってしまうような気がします。

まあ,その国その国で社会的な背景や,文化の違いはあるのでしょうけど,日本の中でうまく生かせるものがあればと感じます。


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