特別支援学級の教材研究
国立教育政策研究所で出した「小中学校デジタル教材の整備と利用に関する調査-集計結果-」の中に
という項目がありました。
これを見ると
特別支援学級では、教材研究や実際の指導場面において、通常の学級より教科書や指導書を 利用する割合が少なく、市販教材を利用する割合が多い。個々の発達段階に合った内容を、特性 に合った方法で指導していく特別支援学級においては、学年毎の指導内容となっている教科書や 集団指導を前提とした指導書は利用しづらいためと考えられる。 現在、利用する教材については、個々の教員の情報収集と教材開発に委ねられているが、今後、 多様かつ専門性の高い教材を共有できるシステムづくりの必要性が考えられる。
ある意味当然で,障害のある子どもたちのために個々の配慮をするためには教科書だけでは指導は行えないこと,場合によっては教科書の内容では難しい知的に障がいの重い子どもたちも通っている場合があるので代替の教材などが中心になる学級もあるでしょう。
また,考察には個々の子どもたちに合わせるためにはデジタル教材が有用である点が述べられています。これは大切な事で,一般の教科書だけでは難しい特別支援学級こそ,デジタル教材が使える状況が必要だといえるでしょう。
また,学習指導要領の利用で特別支援学校の学習指導要領が手に入りにくいということも書かれていますが,学校や地域によっては利用している例もあるのではと推測します。
また,インターネットの利用が通常学級よりも多いというのにネットを利用して情報を得る必要性について述べられており,これはインターネットを通じての情報発信の重要性があると思います。その意味では,地域の特別支援学校がWebをもっと活用してくれるといいのではと思います。
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なかなか面白い資料です。
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