特別支援教育と情報活用能力(AT活用のリソース)
前回「明日は」と書いたのに続きを書いていなかったことに気がつきました。
すみません,それに読み返してみると所々に誤字がありました。
ブログの良さは即時性だと思っているので,思いついたことをすぐに書かなければとは思いますが気をつけて見直してみたいと思います。
さて,AT活用のリソースですが皆さんはどのように得ているでしょうか?
■インターネットで調べてみる
一番簡単なのはgoogleなどで調べたい言葉を入れて探すことでしょう。色々な先生から相談を受けた時に「そんなことインターネットに聞けばいいのに」ということを感じます。
一昔前に「インターネットのことはインターネットに聞け」といわれたことがありました。いまや知りたい情報の多くはインターネットに公開されているからです。
しかし,実はそれも上手くいかない場合があります。それはつまり2つの課題があるからです。
1つめは「何を調べればいいか分からない」ということです。つまり,自分は何が知りたいのかがはっきりしていないので調べられないのです。ある意味,ATについての基礎体力がないからです。そんな人には入門書をオススメします。このブログの左側にある本や「AT・AACが学べる本」をまずは読んでみて下さい。基本的なことはそこに書かれているからです。
最初にどれを読めばいいかということもありますが,それは「第1印象」でかまいません。まずは読みやすそうだと思った本から読み始めて下さい。
そうすれば,次第に「基礎体力」がついてきますので,何を調べればいいかが分かってきます。
次に問題なのは「調べるキーワードが分からない」事です。これは,回数をこなすことで,周辺の情報が見えてくることが多いです。特にgoogleの場合にはスペースで区切って複数の言葉を入れれば自分が知りたい言葉に近づいてきますし,単語だけでなく文章で探すことができます。
■ブログやメーリングリスト,facebookを読む
上で「基礎体力」を付けるために本を読みましょう,と書きました。しかし,書籍は編集されて遂行されているので,読みやすくはなっていますが,新しい情報はなかなか得にくいです。そうした場合には,ブログやメーリングリスト,FaceBookページが有効です。私の場合には気になったブログはgoogleリーダーに登録して一覧でみられるようにしています。
その際に重要なのは「読み飛ばしても気にしないこと」です。ネットにあふれかえっている情報のすべてを読めることは不可能です。また,自分が自由になる時間にも限界があります。ですから,目についたもの気になったもののみ丁寧に読んでいき,読めなかったものがあっても気にしないことです。そうすると,次第に大切なものが分かってきますので,より多くの情報を得られるようになってきます。
参考としてはこちらがあります。
AT,AAC関連のメーリングリスト
ATやAACが学べるサイト
AT・AACに関するメールマガジン情報
■なんといってもリアルなイベントに参加する
ネットや書籍ならすぐにでも情報が得られて便利です。しかし,実際に支援機器をみたり人から情報を得られればより質が高いものになります。お勧めのイベントはこちらがあります。
そして,それらのイベントに行ったから必ず「人と話す」事です。物を見るためではなく人とつながることでより情報に広がりが出てきますし,その後に相談することが可能になる場合もあるからです。
AT関係の事をやっている人は,まだまだ少数ですから自分の学校の仲間はそれほどいません。しかし,全国に目をやればたくさんの仲間がいるので,それらの人とつながっていくことで自分のやっていることも振り返られますし,元気ももらえます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて,これらはまだ「情報を得る」というステップです。しかし,それだけでは足りなくて「実践」をしなければ何もなりません。それについて,後日(明日と書くと嘘つきになりそうなので)書かせてもらいたいと思います。
ブログの記事に興味を持っていただいた方,応援をしていただける方は
« 研修会情報「CCN和歌山 タブレット端末の可能性を探る」 | トップページ | iPadタッチャー届きました。 »
「アシスティブ・テクノロジー」カテゴリの記事
- ロボットは学校一の人気者。病気の少年はいつも通り授業を受け、同級生とランチする(2015.04.21)
- 視覚障害:社会参加にスマホの可能性 タッチ画面の解決を(2015.04.16)
- 隠れた能力を発掘する「異才発掘プロジェクト」を取材しました。(2015.04.14)
- TEDxKids@Chiyodaより「もっと自分らしく学べる社会へ」(2015.04.11)
- 本日発売「AAC再入門~障害の重い子どもへのコミュニケーション支援~」(2015.04.10)
「特別支援教育」カテゴリの記事
- ロボットは学校一の人気者。病気の少年はいつも通り授業を受け、同級生とランチする(2015.04.21)
- 内田洋行の特別支援教育カタログが凄すぎる(2015.04.21)
- 実践障害児教育 2015年5月号(2015.04.18)
- TEDxKids@Chiyodaより「もっと自分らしく学べる社会へ」(2015.04.11)
- 本日発売「AAC再入門~障害の重い子どもへのコミュニケーション支援~」(2015.04.10)
「情報教育」カテゴリの記事
- ロールプレイングで情報モラル学習(2015.04.05)
- 『障害のある児童生徒のためのICT活用に関する総合的な研究―学習上の支援機器等教材の活用事例の収集と整理―』に関するアンケート調査結果(速報)のお知らせ(2015.03.31)
- 青少年の安心・安全なスマートフォン利用のための 映像付き新教材を制作(2015.03.18)
- ICT を活用して障がい児の学習・生活支援を行う 「魔法のプロジェクト 2015 ~魔法の宿題~」 協力校を募集(2015.01.21)
- 【感想】チャレンジタッチを辞めてチャレンジ(紙教材)に戻ることにした(3年生)(2015.01.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント