読書ノート「やめられない心」依存症の正体
この休みは,買い貯めていた本を読もうと思っています。
まあ,どれもパラパラとは目を通しているので,それほど時間もかからないと思うのですが,腰を据えて読む方がはかどるので,読んだ本で面白かったのをいくつか紹介していきます。
というか自分の備忘録ですが・・・
お酒やたばこ,ギャンブルなどの依存症になる傾向の人を「アディクション体質」というそうです。その昔の訳は「嗜癖(しへき)」といったそうですが,あまりはやらず,それも言葉の響きから自分からこの言葉を口にすることもないですが,実は誰でもアディクションになりやすく,それを自分で認知するためには,訳さないこの言葉の方が適当なのではと訳者が書いていました。
さて,アディクションになるには3つの段階があるということで,本書では
第1段階 内面に変化が起きる
第2段階 ライフスタイルに変化が起きる
第3段階 人生が崩壊をはじめる
と書いています。自分のことでいうと,「アルコール」「Webのブラウズ」「頻繁なメールのやりとり」「仕事」はもしかすると第1段階に入っているのではないかと思えます。
アディクションの危険なことは人を物として扱うようになることだそうです。自分の満たされない欲求を様々な形で満たそうとする課程で,周りの人を物として扱う。そして,人よりも物を優先すると書いています。
なぜ物なのかといえば,人は自分のいくことを聞きませんが,物は文句も言わないですし,すぐに答えてくれるからだそうです。
良く,支援機器の話をする時に機器はそれを使って「人とのつながりを高める」事にあると,話をします。それでもやはり,実際には機器の方に興味を持ち,それだけになってしまいがちだと危惧されることがあります。
ある意味,そうですね。自分と機器の関係だけで社会的な相互交渉がない物だとすると,やはり機器を使うことは危険を伴います。
教育の分野でもどんな学びを子どもにさせてあげたいのか,その学びの後にどこにつながっていくのかを考えてあげないと,子どもと機器の関係だけで自己完結してしまい,ゲームと同じになるかもしれません。
逆にアディクションにならない人の特徴として以下の4つのことに目を向けるといいます。
1.家族や友人
2.精神性や”高次の力”
3.自分自身の力
4.コミュニティー
つまりは,外とのつながりをどのように求めていくかです。
この本でもネット中毒やメール中毒の話が書かれています。メールはコミュニケーションじゃないの?とも考えられますが,メールを送る相手に過剰な要求をしたり,常に携帯を手放せず,いつメールが来る下記になっている状態はやはりアディクションの傾向があるのでしょう。
今の,情報化社会だと即時で連絡が取れないとイライラすることがあります。しかし,それは自分の都合であって相手の気持ちや都合,状況を判断できていないことになります。
やはり,相手の事が考えられなければコミュニケーションとは言えませんね。
アディクション体質を直すためのプロセスとして,本書ではいくつかの事を具体的に書かれていますがその1つに「自分に正直である事」と書いています。そのためには「自分をよく観察し、監視する」事が必要になります。
メタ認知として自分を見られるようになるのはとても難しい要求ですが,それをしないで問題解決はできないのでしょうね。
そのためには「自分がどのように見られているか」周りからの言葉を傾聴できないといけないのでしょう。
やはり,自分の時間の使い方を見直さないといけないと思いました。仕事としてPCに向かう時間は多いですし,ネットワークの活用が私の仕事である事は間違いありません。
ですが,ネットワークコミュニティーに埋没しやすいのも事実なので,メールやFaceBookなどの使い方は見直してみたいと思いました。
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この後いくつかのエントリーを書いたら,本日は終了とします。
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