iPhone/iPadを教育現場に導入する際の課題とは
こちらから
いつもお世話になっているキートンさんのブログです。
課題について以下のように整理されています。
1) そもそも公費で携帯情報端末を購入できない2) 学校内で無線LANの使用が許可されていない
3) 有料アプリを購入するための決済手段がない
4) アプリやデータの管理が大変
5) 携帯情報端末について詳しい先生や支援員がいない
6) 子どもに合ったアプリを探す時間がない
7) スペシャルニーズに対応できるアプリが少ない
昨日,私も特別支援学校に行ってiPadの活用について学校の先生方とお話しをさせていただいたのですが,その時に先生方とお話ししたことで導入の課題をまとめようと思っていたところ同じことを書いていただいたので,引用させてもらいました。
どの学校に行っても同じように2)3)6)あたりが課題としてお聞きします。
2)は自治体ごとに対応が違っているのですが,どこも昔の脆弱な無線LAN環境の事があるので,教育委員会の情報管理担当者はあまり認めて下さいません。
しかし,フューチャースクール推進事業のように児童生徒1人に1台の端末が配布されるようになった場合,どのマシンも有線でインターネットにつながるというのは現実的ではなく学習活動が滞ってしまいます。
ですので,その安全性と教育の効果について訴えていかなければなりません。
安全性についてはぜひ総務省の研究成果を生かしてもらいたいですし,教育効果については現場の先生方の実践の積み重ねが大切になります。
3)については自治体によってまちまちですが,導入が可能になっている自治体の場合は昔の「テレフォンカード」または「切手」と同様の扱いを認めてくれている様です。
ここら辺は、全国の自治体でどのぐらい導入されていて,ソフトの購入についてどのように管理しているか調査してみたいところです。
6)についてはいつもキートンさん同じように魔法のプロジェクトを紹介しています。まあ,私のブログも利用してねと言うのですが,私の場合は自分の実線ではないので実践されいてる先生方の生の声がある,魔法のプロジェクトの方を推奨します。
一昨日のある会議でPCの導入やネットワークの導入,など様々な機器の導入に関わった人からそれらのものが「初発効果」として注目を浴びたにもかかわらず,その後続かなかったというお話をお聞きしています。
ある学会では紙の教材とiPadとPCを使っての学習効果を比較した時に紙の方が良い成績だったという実験結果も聞きました。
そういった意味ではiPadも最初のうちには興味を持ってもらっても学校の中に根付くには丁寧な実践の整理をしていかなければならないと感じています。
そして,「使ってみた」「良さそうだ」というレベルは早く脱出して「継続的に活用」する仕組みになっていかなければただ単なる興味本位での導入に終わってしまいそうです。
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私がまとめたソフトの一覧も1年たってしまったので,棚卸しをしないといけませんね。
なかなか整理のための時間がとれないのですが,何とかしたいと思います。
久里浜に来てお手伝いしてくれる先生いませんかね。
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