腕や手に障害の高校3年生 大学入試センター試験で代筆受験を申請
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腕や手に障害の高校3年生 大学入試センター試験で代筆受験を申請
信濃毎日新聞の記事です。
日本での受験制度はこれまで,平等という名の同じ形,同じ方法ということにこだわるばかりに「本人の力」を計ることについてあまり配慮されてきていませんでした。
しかし,社会がどんどん進んでいる中,人の力や考え方は多様になってきています。
また,やりたいことを実現させる方法も様々な方法でできるようになっている。
その意味では,受験の制度も社会の要請に応えながら変わっていって欲しいです。
たとえば「筆記」の話。
私は,漢字を覚えるのがとても苦手で手書きの文章は「小学生か」と思うような文字になってしまいます。
それでもワープロがあることでこうして文章を書くことは苦になりません。
大学生にしても,手書きのレポートよりもワープロで論文を出すことが多くなってきている。
それなのに入試の時だけ手書きしか認めないのはどうなのだろう。
入学した後に大学での学ぶことが十分にできるかを計るのなら手書きだけではなく,ワープロを使っての受験もあっていいのでは。
この事例は,代筆ですが代筆でも自分の思いが十分に表現でき,学んだことに対して十分な理解ができるのならそういったことを評価してもらえるといいと思います。
さてこの事例の学生ですが,ぜひ入学してからはいろいろな支援技術を活用し,様々な方法で自分の力で表現できるようになってもらえればと思います。
機器は万能ではないですし,思い通りにはならないかもしれない。でも,上手く使えれば自分のペースで自分の時間で表現することができます。他人に頼らない事によるメリットも大きい。
もしかすると,すでにいろいろと使われているのかもしれませんが,機器の発展は早いのでぜひ様々なものを活用してもらいたいです。
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表面的なできるできないではなく,ぜひ「コンテンツ」としての学習の中身で勝負できるような世の中になってもらいたいです。
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