入試における「漢字」の書き取りって(その2)書籍紹介
以前漢字の書き取りについてこのような記事を紹介しました。
ここでは高校生が漢字の書き取りって意外といい加減だということを調べていたんですが,それを裏付ける本を東大の河野先生から紹介してもらいました。
ご紹介してもらった言葉を転載します。
出たばかりの本です。漢字の「とめ」「はね」、筆順にこだわりすぎるのは間違い、ということの根拠が書かれています。
漢字の書き方に厳しすぎる先生に苦労している読み書き困難な子どもへの朗報になるのではないでしょうか。「とめ」「はね」は、フォントのデザインにすぎない、ということです。「常用漢字表」に載せられている「デザイン差」に関する記述が根拠です。「第2 明朝体と筆写の楷書との関係について」には、「木」の、はねる例と、とめる例が示されています。「木」は、はねたらまちがい、とはいえないわけです。
また、学校で現在教えられている筆順は、文部省初等中等教育局初等教育課編『筆順指導の手びき』(1958年)で示されたそうですが、その中の「本書使用上の留意点」には、「本書に取り上げた筆順は、学習指導上の観点から、一つの文字については一つの形に統一されているが、このことは本書に掲げられた以外の筆順で、従来行われてきたものを誤りとするものではない。」と書かれています。
ちなみに、「右」と「左」の書き順は、「右」は「ノ」から、左は「一」から書くように指導されていますが、中国では、どちらも「一」から書く筆順とのことです。
とても興味深いです。さっそく注文します。
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河野先生の本はこちら
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