買った本が読めなくなる電子書籍
デジタル教科書の研究をしていますし,障害のある子どもには電子書籍の機能はとても期待しています。
しかしこんな記事もあります。
エルパカBOOKSが電子書籍サービスを終了、購入額相当のポイント返金へ
エルパカBOOKSというところではサービス終了にともなって利用者に返金をするそうです。
ここのサービスの場合は本を読むにはサーバに接続しなければならないようで,Kindleなど完全にダウンロードする形の電子書籍と違ってサービスをやめてしまうと本が読めなくなるそうです。
つまり,これまでの紙の本であれば購入すればずっと家に置いておくこともできたがそういったことができなくなる可能性もあります。
では,タブレット端末等にダウンロードしておけばいいかというとそうでもなくって,端末が壊れてしまうと再ダウンロードしなければならない。
Appleの場合には,利用者のIDで管理しているので,端末を買い換えても再度読めるがもしもAppleがiBooksなどのサービスをやめてしまったらどうなるのでしょうか?
つまり
<継続性>
ということは、こういったデジタル図書にとってはとっても大切になることです。
不正利用や流出といった問題も検討しないといけませんが,逆にデータが消えてしまった場合。
端末が壊れてしまった場合,どうなるかということも大切で,いつまでも安心して使い続けられるということも電子書籍を選ぶ場合にはキーになってきそうです。
まあ,学校の場合にはすでに年限が決まっていますし,小学校の教科書をいつまでも使い続けるということもないのでしょうけどね。
でも,記念に教科書をとっておくなんて事ができなくなる可能性はありそうですね。
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電子書籍だと,「古本屋に売る」ということもできないですね。
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