特別支援学校高等部1年生から就学奨励費でICT機器購入に対して5万円までの加算
最近表記のことについて学校の先生からお問い合わせをいただくことがあります。
その中で以下のメールがありました。
高等部の生徒がipadを購入するときには
補助が出る制度が始まることを聞きました。
ですが,これは正しくはありません。
就学奨励費の中で補助教材費として特別支援学校高等部では3万円までの補助がつきます。
それ以外に,ICT機器などの高額なものを購入する際に5万円までの追加での購入の予算が付くことになりました。(iPadとはかぎりません)
これは,文部科学省から各都道府県の指導主事への説明会で通達を行っています。
ただし,予算の使い方で就学奨励費は国と県が折半となるので,行政の方で予算に余裕がないようだと,なかなか厳しいかもしれません。
ですが,下記にあげるように大阪府や和歌山県など公に発表になっていることなので,請求があった場合には支出しなければなりません。
一般的には就学奨励費は保護者の収入に応じて,段階があり,保護者の収入が高い場合には支出されませんが,この5万円については収入の段階に関係なく支出されるので,すべての生徒が対象となります。(ですので,生徒によっては8万円までの購入が可能です)
ここで大切にして欲しいのは,学校がイニシアチブをとって何を買うかを決めて欲しいことです。
学校よりも保護者の方が先に情報が入っていることありますので,すでに買ったからお金を出して下さいと保護者からいわれる可能性があります。
そうなってしまって,実際には使えないものを買ってもらっては元も子もありません。
しっかりと個別の指導計画に位置づけて指導の見通しを立ててから購入をして欲しいと思います。
ちなみに,この補助は今年は高等部1年生だけですが,年次で繰り上がってきますので,3年間でトータル15万円までの支出か可能です。
2年生,3年生は残念ながら対象外です。
以下は,大阪府と和歌山県の情報です。
(和歌山県 5ページ)
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500600/syougaku/leaflet/h26leaflet.pdf
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これを見る保護者の方も,勝手に買わないで必ず学校に問い合わせて下さいね。
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