CTGカンファレンスに来ました 4(アプリ制作に見る日本との違い)
CTGといえばなんといっても機器の展示。
CSUNとの違いは,ほぼ教育に特化していて,参加者が学校の先生が多く,視覚障害関係の展示がないのですが10年前に参加したときに比べて肢体不自由よりも発達障害関係の法が多くなった感じがします。
また,なんといっても「タブレット端末」が大きな位置を占めています。
そのタブレット端末のソフトを見ていて日本の製品との違いは以下の3点があるようです。
1)価格設定が1桁から2桁違う
2)クラウドを活用する
3)カスタマイズして使うようになっている
ということかな,と感じます。
1)については,Proloquo2Goに代表されるように,100ドル以上(日本円で1万円以上)するアプリが結構あります。
とても高い,と思うのかもしれませんが購入者の数など市場規模と制作者が継続して販売できるようにすることを考えるとある意味この値段というのは妥当なのではと思います。
2)ともつながってきますが,クラウドでデータの交換などもできる製品がありますのでそういったサポート体制もありますし,以前のWindowsのソフトが数万円だったこと(場合によっては数十万円だったはず)だということを考えると,安くなっているはずです。
日本と違って,言語が英語ですので,米国だけでなくて多くの国で売れますし,フランス語やポルトガル語などの言語への変更も可能なのにこの値段になると考えると,どうして日本のソフトは安すぎじゃないのかと心配になります。
2)つめのクラウド対応ですが,下の写真のソフトのようにAndroidとiOSで同じアプリが作られていて,データをクラウドで共有できるというような製品が結構あります。
日本だと,セキュリティーの問題などでいろいろとむずかしいことがありそうですが,こちらにも同じ課題はあるようですが,それでも積極的に活用しています。
便利なものは使う,という考えが浸透しないとなかなか使えないでしょうけどね。
3)つめのカスタマイズ性については前記のデータを共有できるようなシステムが使えますので,ページのセットを学校や家庭で共有したり,個人に合わせて使いやすくするということが進んでいるように思います。
ある意味,職人芸の先生が自分の生徒には使えるけど,他に広がらないという事ではなく,アプリ自体は買うけど,その使い方についてはしっかり学べるようになっていて,データはクラウドからダウンロードして個々人に合わせて作り替えていく,という形がされているように思います。
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これから帰国します。
今回もいろいろな収穫がありました。
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