こちらより
DO-IT School 2013成果報告書
これも,東大先端研が中心としてやっているDO-ITの活動報告書です。
今回は「ディスレクシアプログラム」と「OAKプログラム」の2つの活動についてあわせて17の事例が掲載されていました。
「ディスレクシアプログラム」ではいつもお世話になっている井上賞子先生の実践が秀逸です。
もちろん他の事例もいいのですが,やはり井上先生の事例は「見せる」内容になっています。
これは,これまでに何回も実践発表をされたり,報告書を作られてきたからだと思います。
そういった「伝える」事が先生方の実力を高めていくのだろうと思います。こういった,たくさんの人が見るようなものでなくても,学校の中でお互いの実践を紹介しあう機会はどの学校の先生にも必須だなとつくづく思います。
つぎに「OAKプログラム」ですが,高松養護学校の 佐野 将大さん,谷口 公彦の「トライ&エラー15選@高養」はとても興味深いです。
こういった実践報告だと「うまくいった」ということになりがちですが,お二人の実践はとても正直に自分たちがやったことを報告していると感じます。
また,報告の最後のいかの部分
(3)15のトライ&エラーから言えること
私たちがたくさんのエラーを生んだ要因の一つには、OAKを使うことで「今までとは違
う変化が起こるのか」「何が証明できるのか」といった点に関心が向き、取り組みのねら
いや仮説があいまいだったことがあげられる。また、実践②-2や②-3、②-4、③-1のよう
にねらいが明確な実践でも、事前検討の不足、評価の観点の不明確さのために十分な結果
につながらないものもあった。
今回、成果が上がった実践とそうでない実践を見直してみて、何のために何を確認して
いくのかという全体計画をしっかりともって活動設定ができていること、着目点や比較点
を徐々に明確にしながら取り組みを進められることが成果につながった要素だと考える。
新しい機器を見ると,それの良さに着目しがちですが,そうではなく「なんのための実践か」ということをよく考え,かつ事前検討の大切さや評価の観点を明確にすることなどが大切だということはOAKだけでなく,どの教育実践にも通じる要素だと言えます。
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なんにせよ,この実践は多くの先生に読んでもらいたいですね。
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